立花隆は「次に日本でノーベル賞を獲るのは小林・益川教授だ!」と確信して、科学雑誌「サイアス」(昔の「科学朝日」)に、両教授の理論についての連載を始める。
実にそれは2000年のこと。
結局雑誌自体が廃刊になってしまって連載は中途で半端に終わってしまうのだが(それへの愚痴が延々と本文に載っていておもしろい…)、立花隆の予言はようやっと昨年的中して両教授にはノーベル賞が授与された。
立花隆が本文で書いているが、論文引用数世界2位のこの理論がノーベル賞を受賞するのは自明の理であって、あとはいつ受賞するのかだけが問題だったとのこと(受賞がかなり遅れた理由は、益川さんが外国の学会に招待されても頑として行かなかったり、まったく自分の理論の自己宣伝をしなかったためだそうだ)。
というわけでその「CP対称性の破れ」理論を実証するために開発された「Bファクトリー」なる巨大観測機の説明・解説が延々と続く。
情けないが正直、一行も意味がわからない。
立花隆は日本人の物理レベルの低下を嘆くが、そういう問題じゃないだろ!
難しすぎるっちゅうねん!!
(読むだけは最後まで読んだけど)