随分前から「読まねば…」と考えていた名著の誉れ高き同書。
今頃やっと読んだ。
ロンドンで活動するプロのホルン奏者5人が、それぞれ、シンフォニー・オーケストラ、オペラハウス、ウエストエンドのオケピ、スタジオミュージシャン、完全なフリーランスといった様々な形態の「プロとしての生き方」を超リアルに具体的にアドバイスする本。オーディションや試用期間の過ごし方にも手厚く触れられている。
こう書くとあんまりおもしろそうでもないが、これがまあイギリス人独特の真面目なユーモアが横溢しているというか、ホルン奏者以外が読んでも随分ためになるしおもしろい。
はっきり言って箴言・金言の宝庫だ。
◆オーケストラで1番ホルンを吹く時の心構え
・人間業とは思えないほど努力すること
・あらん限りの注意を払うこと
・持てる限りの力を尽くすこと
・それでもなおかつうまくいかなかったら、笑い飛ばせること
あなたが音を外したからといって、何も世界が滅亡するわけではないのだ!