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ホルニストという仕事/ポール・プリッチャード (春秋社)

随分前から「読まねば…」と考えていた名著の誉れ高き同書。
今頃やっと読んだ。

ロンドンで活動するプロのホルン奏者5人が、それぞれ、シンフォニー・オーケストラ、オペラハウス、ウエストエンドのオケピ、スタジオミュージシャン、完全なフリーランスといった様々な形態の「プロとしての生き方」を超リアルに具体的にアドバイスする本。オーディションや試用期間の過ごし方にも手厚く触れられている。

こう書くとあんまりおもしろそうでもないが、これがまあイギリス人独特の真面目なユーモアが横溢しているというか、ホルン奏者以外が読んでも随分ためになるしおもしろい。
はっきり言って箴言・金言の宝庫だ。

◆オーケストラで1番ホルンを吹く時の心構え

  ・人間業とは思えないほど努力すること
  ・あらん限りの注意を払うこと
  ・持てる限りの力を尽くすこと
  ・それでもなおかつうまくいかなかったら、笑い飛ばせること

あなたが音を外したからといって、何も世界が滅亡するわけではないのだ!
by fukushimadesu | 2009-02-19 16:19


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